2025年7月6日未明、静岡県浜松市中央区千歳町のガールズバーで、山下市郎容疑者が女性2人を殺害する事件が起きました。
山下市郎容疑者は事件直後、「小馬鹿にされたからやっちゃった。ごめん」と話していたといい、「たったそれだけのことで女性の命を奪うなんて…」と驚きと怒りの声が上がっています。
中には山下市郎容疑者は「死刑」にするべきという過激な意見も…
今回は、山下市郎容疑者は死刑になるのか、また無罪の可能性はあるのかについてまとめます。
山下市郎のガールズバー殺人事件概要

山下市郎容疑者が浜松市中央区千歳町のガールズバーで起こした事件を時系列でまとめると次のようになります。
- 2025年7月2日深夜(事件発生)
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- 山下市郎容疑者が浜松市中央区千歳町のガールズバー「NaNa」に来店
- 山下市郎容疑者は従業員の伊藤凜さんと一緒に入店
- 山下市郎容疑者は湾曲した形の刃物を両手に持っていた
- 店内で店長の竹内朋香さん(27)が背中を刺される
- 続けて従業員の伊藤凜さん(26)も刺される
- 2025年7月6日(現行犯逮捕)
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- 山下市郎容疑者を殺人未遂容疑で現行犯逮捕⇒のちに殺人容疑に切り替え
- 山下市郎容疑者は「刺したことは間違いない」と認める
- 「小馬鹿にされたからやっちゃった。ごめん」と話していた
- 2025年7月7日
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- 山下市郎容疑者が送検される
山下市郎容疑者は、ガールズバーの従業員・伊藤凜さんに好意を寄せていたことがわかっています。
事件当日、伊藤凜さんは山下市郎容疑者に脅され、店に同行していた可能性もあるといいます。
「伊藤さんは事件の2日前に山下容疑者と出勤前に“同伴”で食事をしていて、その後、店側と連絡がつかなくなっていました。2人は事件を起こす数時間前から一緒に行動していたことを県警が確認しており、伊藤さんは脅されて店に同行した可能性もある」
引用元:Newsポストセブン
また、山下市郎容疑者は何らかの形で、竹内朋香さんと伊藤凜さんのスマホのやり取りを見て、その内容に腹を立てて犯行に及んだとみられています。
ガールズバーの店員に一方的に好意を寄せ、勝手に怒りを募らせ凶行に及んだ山下市郎容疑者に対して、厳しい刑罰を望む声が上がっています。

山下市郎容疑者に死刑の可能性はあるのでしょうか?
山下市郎は死刑確定?
山下市郎容疑者の裁判も始まっていない状況なので、どのような刑罰になるのかはこれから決定します。
山下市郎容疑者が裁判で「殺人罪」で有罪になった場合、以下のような刑罰が科される可能性があります。
- 死刑
- 無期懲役
- 5年以上の有期懲役
この範囲で裁判所が刑を言い渡します。
死刑の基準は?
これは、1983年に最高裁判所が永山則夫死刑囚の上告審判決で示した判断枠組みです。
- 被害者が2人以上で、計画的かつ冷酷な殺害
- 金銭目的や恨みによる動機
- 社会的影響が大きい(例:通り魔・無差別)
- 反省が見られず、再犯可能性が高い
山下容疑者の場合
山下市郎容疑者の場合を、永山基準と照らし合わせてみます。
項目 | 内容 | 評価 |
---|---|---|
① 犯罪の性質 | 刃物による殺傷、動機は短絡的 | 悪質 |
② 動機 | 恨み・侮辱に対する報復的感情 | 身勝手で短絡的 |
③ 犯行態様 | 凶器持参、2名を急襲・殺害 | 冷酷・計画性あり |
④ 結果の重大性 | 女性2人が死亡 | 極めて重大 |
⑤ 遺族の感情 | (現時点で報道は限定的) | 強い処罰感情が想定される |
⑥ 社会的影響 | 飲食店での突発的殺人で世間に衝撃 | 重大 |
⑦ 被告人の年齢 | 41歳(成熟した成人) | 重視されず |
⑧ 前科の有無 | あり(内容次第では重視) | マイナス評価 |
⑨ 犯行後の態度 | 反省は報道上不明 | 態度次第で影響 |
9項目中、7~8項目が「死刑相当」に当てはまっているので、
ただし、最終的には
- 犯行動機の解明
- 精神状態の鑑定結果
- 遺族感情と社会的反応
- 裁判員の判断
これらによって、無期懲役に留まる可能性もゼロではありません。
山下市郎は心神喪失で無罪の可能性はある?
山下市郎容疑者のように、ガールズバーで複数の女性を刃物で襲い、死亡させたとされる重大事件において、無罪になる可能性は低いです。
それでも、「仮に無罪が成立する余地があるとすればどういう場合か?」について考察した結果がこちらです。
- ①犯人性が否定された場合(=真犯人が別にいる)
-
- 物証(指紋、DNA、防犯カメラ等)と供述の矛盾
- アリバイが明確に成立
- 目撃証言の不一致、証拠が状況証拠ばかり
⇒今回の事件は山下市郎容疑者が現場で現行犯逮捕されているため、この可能性は限りなくゼロに近いです。
- ② 心神喪失による責任能力の否定(刑法第39条)
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- 犯行時、統合失調症や妄想型精神疾患などの影響で善悪の判断が不能だった
- 医師による精神鑑定で「完全な心神喪失」と認定された場合
⇒この場合、無罪になりますが、「医療観察法に基づき入院処遇」など、社会からの隔離措置がとられます。
※一方、「心神耗弱」(判断能力が一部残っている)の場合は、刑は減軽されるだけで、無罪にはなりません。
- ③ 正当防衛や緊急避難が認められる場合(極めて例外的)
-
- 相手が刃物で襲ってきて、それを止めるためにやむを得ず刺した
- 生命の危険が迫っていたと立証されれば「正当防衛(刑法36条)」が成立する可能性あり
⇒しかし、今回は山下容疑者が自ら凶器を持参して現場に向かっているため、「正当防衛」や「緊急避難」はまず成立しません。
- ④ 被害者の死亡原因が別要因(病死・事故)であると証明された場合
-
- 被害者の死亡が、実は事件と無関係だったと医学的に立証されたとき
- これも極めてまれなケース
⇒今回の事件では、2人の女性が明らかに「刃物による出血性ショック」で死亡しており、これも成立可能性は極めて低いです。
山下市郎容疑者が無罪となるには、
精神鑑定で完全な責任能力欠如が立証される
くらいしか可能性がなく、現場の状況や犯行手口、計画性を考慮すると
通常の裁判で無罪が認定される可能性は極めて低いと考えらえます。
まとめ
今回は山下市郎容疑者の死刑の可能性や、心神喪失で無罪はあるのかについてまとめました。
- 山下市郎容疑者が死刑になる可能性はあるが、最終的に無期懲役に留まる可能性もゼロではない。
- 山下市郎容疑者が無罪になる可能性は限りなくゼロに近い。
もし続報で「心神喪失の可能性あり」と報じられた場合、その診断内容と裁判所の判断が最大の焦点になると思われます。



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